風水師という人達を一応、流派を含め、判断法で分類整理してみることにしましょう。
1、巒頭系
唐代(618年~907年)以降に判断法が確立、時間的影響力を受けにくい方法。
吉格や凶格があるかで判断。
陰宅風水の古典書の場合、巒頭格局に精通する人が多数見られる。
陰宅風水の成果も一部だが、散見されることもあり、科挙の進士科へ入った等、一部は成果が記述あり。
2、理気系
明代(1368年~1644年)以降に勢力を拡大させてきた形跡が有る。
手元の古典書を調べる限り、徐善継・徐善述(共著)地理人子須知も一部だが、取り入れている。
清代(1644年~1912年)の姚建鑾(著)陽宅集成(1751(乾隆16年)も一応この系統。
と大きく分けられることとなります。
これらについては、一応基礎的知識として必要なものです。
そこで、巒頭と理気ですが、どのような判断をしているか、ということです。
1、巒頭系だけ:格局判断に精通。
2、理気系だけ:何で何を判断するか、度数まできちんと判断するか、全て理論で説明できるのか。
3、巒頭主、理気従:巒頭を優先して、補助として理気を判断。
4、理気主、巒頭従:理気を優先して、補助として巒頭を判断。
5、巒頭+理気半分ずつ:巒頭と理気を両方半分ずつ判断、つまり、視点が変わると判断が変わる。
と大きく5種類の相違点が出てきますね。
日本でなじみやすい実例では、鮑黎明先生が3、御堂龍児先生が5、黒門先生2、林秀靜先生4という感じ(ここは、私自身の経験で分類整理)。
右側へ出てくる問題は、その時、判断にきちんとした判断基準が反映されているのかということです。
私自身は覚えているなら使う、というような感じですね。
実際にやってみるとわかるのですが、写真や動画、と現場で確認・撮影まで事態が進んだのでは、自分自身で理解する範囲はかなり変わるのです。
良く、写真を送って鑑定して、と頼む人がいたり、良くイニシャルから姓名学で判断をしてくれ、と頼む人がいます。
これは、私自身からすれば、理論上の無理があると思います。
というのも、風水は現場にあり、であり、その場所の周辺も判断対象になるので、家・墓1つだけを判断するというわけではないのです。
現場写真でも、できる事は出来るが、それは試験や通信講座に限定され、実際の現場判断ではありません。
例えば、家の中だけの問題ではない場合、外の問題はTVや週刊誌では扱われないのが常です。
だから、最初から、風水判断の基準自体が偽物にしかならないのです。
まずは古典書を読んでみましょう。
それでは本日はこの辺で。